2002年10月11日-12時38分、友達のモリモリと僕を乗せた新幹線
のぞみ55号が京都駅に到着。
今回の旅のテーマは「3泊4日大人の旅」。ケチらない&アセらな
いをモットーに行動する。僕とモリモリは30代の独身男。「給料−
家賃−光熱費−食費＝お小遣い」なので、そこそこ金はある。その
ためふたりの財布は諭吉でパンパン。ふたりともズボンの右後に財
布を入れていたため、イスに座ると左に体が傾いてしまうほどだ。
僕がオーストラリアに行った時は、一晩2000円程度の安ホテルに
泊まり貧乏をエンジョイしていたが、今回の旅はリッチを満喫する。
東京と京都を往復する新幹線は全席指定ののぞみ号でノングリーン
車（僕はグリーン車に乗りたかったのだが、モリモリのさりげない
反対にあった。「良いんじゃん？普通席で」と…）。2日目の夜は
京都の繁華街である四条の料亭でお食事。3日目の夜は、1泊1万600
0円の宿で上げ膳据え膳を堪能。
そして予定はほとんど決めない。計画を立ててしまうとゆとりの
ある旅にならないからだ。行きたい場所が見つかったら、プラプラ
とその地に赴く。ふたりで京都に着たからといって一緒に行動する
必要はない。2日目は自由に行動する。お互いに行きたいところに
行けば良い。疲れたならホテルで寝てても良い。時間的にゆとりの
ある旅なのだ。ただ単に計画を立てるのが面倒で、お互いに「おま
えの顔をずっと見てたくねぇよ！」と思っていただけかもしれない
が。
京都駅の中央口から外へ出ると、太陽の光を浴びて真っ白に輝く
京都タワーが青空の中に登場。すると自称ひきこもりのモリモリが
大ハシャギ。「これぞ京都のシンボル！」と言いながら、もらい物
のオンボロデジカメでパシャリ。師匠（田代まさし）顔負けのロー
アングルで、京都タワーの展望台を撮影していた。ちなみにモリモ
リと師匠は同じ誕生日。一方の僕はこんなところに京都を感じる。
京都にある地下鉄の駅入り口は、視覚に障害がある人向けに誘導チ
ャイムが鳴る。これを聞くと「着たな」と実感するのだ。なんでだ
ろうね。東京ではこんなことやってないからかな。分からんけど。
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